作品集『文芸猫景色』のご案内

2022年4月の個展「破猫盤乗展」に向けて、2021年春に時事通信社が全国の地方紙に配信した連載『文芸猫景色』を、A5判・全34ページ・オールカラーの本にまとめました。まだ残部が少しありますので、今回の会場でも販売します(頒布価格1,000円)。

夏目漱石からエドガー・アラン・ポー、宮沢賢治、村上春樹など10編の文学作品を、右ページに文章、左ページに絵として紹介しています。

また同じように文学を扱った作品として、3年前の個展で話題を呼んだ「猫翳礼讃」シリーズの絵5点も収録しました。谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』に書かれた印象的な光と翳のシーンを、猫のいる風景として描いたものです。


文芸猫景色(時事通信2021年春の連載より)
明治時代に小説が生まれて以来百三十年余り。
時代を活写する作家たちの目に映った「猫景色」を
十編の小説に探した。

絵と文 長野亮之介
編集・DTP 丸山純
発行 もへじ堂 moheji-do.com
発行日 2022年4月8日
A5判・全34ページ・オールカラー



《取り上げた作品》
夏目漱石◎吾輩は猫である
エドガー・アラン・ポー◎黒猫
内田百閒◎ノラや
ロバート・A・ハインライン◎夏への扉
宮沢賢治◎猫の事務所
谷崎潤一郎◎猫と庄造と二人のおんな
村上春樹◎海辺のカフカ
大佛次郎◎猫のいる日々
柳美里◎ねこのおうち
ポール・ギャリコ◎猫語の教科書

描翳礼讃(谷崎潤一郎『陰影礼讃』より)
谷崎とタイ
電燈の下
万年筆と云うもの
燭台と漆器
夜光の珠

Posted by mar