めぐる花の日記

 おはようございます。「J…花めぐる庭で」展は昨日6月23日で終了しました。期間中会場に足を運んでくださった皆さま、このブログを見てくださった皆さま、ありがとうございました。このご時世ではありますが、御蔭さまで150名弱ほどの方にご来廊頂きました。4月に個展をしたあとから今回の作品を作り始めたので、展示点数は少なかったのですが、切り絵とセル画(?)を組み合わせるなど今までとは少し違う技法の絵などを制作しました。頂いたご感想を今後の励みにまた作品を作りたいと思います。

次は今年の10月16〜24日に、神宮前のギャラリーヒッポで個展を開催する予定です。コロナの状況次第で予定変更はあり得ますが、まずは秋を目標にまたゼロからスタートします。

 昨日は東南アジアのスコールのような雨が時折降る一日でした。雨を避けて階段を上って来てくださったのは、式前写真をとって来たばかりの若い新婚カップル。杉並区内で正装の記念写真を撮ったあと阿佐ヶ谷近辺を散歩していたとか。ご主人は青森県八戸のご出身。その前に来場した方も青森出身でした。僕はその前夜に映画「いとみち」をみたばかり。青森市のメイド喫茶を舞台にした物語です。主人公の女子高生はおばあちゃん子で、今どきめずらしく訛が強いという設定。そのディープな方言を聴いたばかりだったので、翌日のこの偶然の一致に秘かにびっくり。個展を開いていると、こんな面白いシンクロニシティがときどきあります。下の名前が同じ人が同時間に5人い合わせたりとか、同じ高校出身者がたまたま何人も居合わせたりとかね。

 会場で高校時代の友人、トモちゃんと話しているところに現れたサカチ君も同級生です。彼と会うのは20年振りくらい。彼の自宅は東京で、奥様はときどき個展に来てくださっていたのですが、本人は長らく遠方に単身赴任しており、消息は知っていても顔を見ていない。マスクのせいもあり、名乗ってもらうまで全然分からなかった〜。こうした邂逅も個展の醍醐味です。

 6時半の終了後、来てくれた友人達と片付けを開始。タケダさん、カミヤさん、クシマさんは搬入に続いての助っ人。新たにカーニバル評論家のゼンちゃんが駆けつけてくれて、一気に片付けを始めました。絵の点数は少ないので、梱包と会場の現状復帰も含め、30分あまりで終了。その後はサチコさんのご好意でその場で打ち上げです。会期中に頂いた差し入れのお酒やおつまみが並びました。昨日ヤヨイさんから頂いたジャガイモをつかってサチコさんが作った「洋風肉じゃが」がおいしかった。打ち上げにはサチコさんのご主人のリュウイチロウさんと、地平線会議の友人カナちゃんが加わってくれました。みなさん話題が豊富なので、キューバから中国からモンゴルから相撲から格闘技から大学の裏幕など話題は多岐に渡って尽きません。ふと気づくと11時を回っていました。やっぱり対面の飲み会は最高です。以前は当たり前のように費やしていたこうした時間のありがたさに気づけたのはコロナの御蔭でしょうね。

 個展は終わりましたが、締め切りなどが続き、今週は目一杯忙しい予定です。来週からまた立て直しを計る予定です。ではではみなさま、また秋にお目にかかれる事を楽しみにしております。ありがとうございました。

めぐる花の日記

 おはようございます。18日からスタートした「J…花めぐる庭で」展は、今日が最終日です。本日の開廊は12時から午後6時半まで。僕は終日在廊予定です。ちょっと雲行きが怪しいですが、会場は駅から徒歩2分の距離なので、お寄りいただければ嬉しいです。

 タイトルにJUNKOの「J」を冠した個展は今回で三回目。妻淳子の命日である6月18日を偲ぶ性格のシリーズ個展なので、「J」展だけはどうしても梅雨時の開催になってしまいます。今年は搬入日も含め会期中の雨が少なくラッキーでした。3年前の妻の葬儀は命日の四日後。週末の23、24日でした。23日の通夜は雨で、葬儀会場には傘の花が満開という風情でした。翌日の告別式は一転快晴となり、それからとても暑い夏が始まった印象があります。いつもならこの時期、庭にささやかな畑を作って作物を植えています。今年も畝を作るところまではやったのですが、忙しさにかまけてまだ何も植えてません。せっかくの梅雨の慈雨がもったいない…と言いたいところだけど、今のところ空梅雨気味ですね。昨日来てくれたヤヨイさんから、掘り立ての新ジャガをおすそ分け頂きました。「お手伝いで掘っただけなんだけど」と渡された新ものはおいしそう。僕は妻が亡くなった年からワラ細工のサークルに参加しています。自宅近所の大学博物館が主催しており、月一回で4年通うプログラム。本来なら今年4月から4年生のはずなのですが、コロナで活動休止を余儀なくされ、2年生が終わった段階のまま止まっています。ヤヨイさんはそのサークルの若い先輩で卒業生。最近作ったという、ワラ細工のタコのオブジェも頂きました。会場に飾ってありますのでご覧下さいね。僕がこのサークルに入ったのは妻の勧めでした。ワラ細工の伝統工芸品である「ねこつぐら(猫の寝床)」を作ってほしいと言われて入会したのです。そんな実力はまだまだないのですが、いずれ挑戦できたらと思っています。

 個展会場は急な階段を上った二階にあります。階段の突き当たりに花などが飾ってあるのですが、今回は草丈40センチくらいの植物が飾ってありました。過去形なのは、昨日これが売れてしまってなくなっちゃったからです。売り物ではなかったのですが、個展にいらしたコウゴさんが気に入って、オーナーのサチコさんに交渉して譲ってもらいました。「トクサ(砥草/木賊)といって石炭紀(およそ3億万年前)からある古い植物で、当時は巨木だったんだよ」とコウゴさん。中空の茎は外側に堅い縦の溝が細かく刻まれており、これを割って開いて紙ヤスリのように使用したのが和名の由来のようです。コウゴさんは地平線会議の大先輩。あとで別のお客さんに地平線会議の説明をする際、とにかく好奇心旺盛な人ばっかり集まっているサロンだよねと話しながら、コウゴさんがトクサに目を付けて持ち帰ったエピソードを思い出しました。

 そろそろ、ひねもすへ出勤の時間です。普段は通勤のない僕にとって、個展会場への通勤は新鮮で貴重な時間。最終日も楽しみたいと思います。本日6時半で終了後は会場の片付けを行います。もしお時間がある方はお手伝いいただければ助かります。では会場でおまちしております〜。

 

めぐる花の日記

 おはようございます。「J…花めぐる庭で」展も今日で5日目。曇り空ですね。朝刊の天気予報では降水確率は20パーセントとあります。本日も12時から開廊。僕は閉廊の18時半まで終日在廊の予定です。気軽にお寄りいただければ嬉しいです。

 我が家には地デジ放送が始まった2011年以来テレビがないので、新聞とラジオが主な情報源です。朝起きるとまずラジオをつけます。テレビがあった頃はJ-WAVEのFM放送を聴いてましたが、この10年はAM、それもうちでは電波の状態がいいTBSを主に聴いています。ラジオはテレビ以上に視聴者層を選ぶような気がします。FMは若者、AMは年寄りというような単純な分類ではなく、ラジオを聴く環境に何を求めるかの違いかな。毎日聴いていると、主なパーソナリティは友達のような感覚になるのが不思議。テレビよりずっと近い肌感覚(?)を感じます。料理や庭仕事をしながらの“ながら聴き”ができるのも日常生活に即しているんだと思います。もっとも、絵の創案をしている時や文章を書くなど考え事をする時はラジオは邪魔になるので自分のライブラリから音楽を聴きます。

 昨日は一日天気がよかったのですが、平日のせいかお客さんは少なかったです。僕の個展に来て下さる方は大半が友人知人。人が少ないとゆっくりとおしゃべりができるので、長く滞在してくれます。話し込んでいるとそこに次の方が来て、また話題が広がって更におしゃべりに花が咲くという事になり、結局人が途切れないという感じです。会場の「ひねもすのたり」はコロナ禍になってからカフェ営業を中止しているのですが、もともとはお茶を飲んでまったりする場所ですから、話をしやすい場のオーラがあるんじゃないかな。昨日もそんな場とオーナーのサチコさんの話題の広さもあり、お客さんがリレートークをしてるように話が続きました。

 今回の個展は亡き妻を偲ぶ会を念頭に置いた開催なのですが、絵のテーマは「庭の雑草」です。これは野の花が好きだった妻淳子への思いに加え、淳子と親しかったオーナーのサチコさんが、やはり野の花が大好きということから決まったのです。自称“阿佐ヶ谷で一番ハデな女”のサチコさんは、「こう見えても実は楚々とした花が好きなのよ」とはにかみながら言います。ドクダミの白い花が好きだそうです。昨日いらしてくれた友人のカッちゃんから自宅で育てているお花のブーケを頂きました。《タイマツソウ》という花のほか幾種類かの洋花です(名前を教えてもらったのだけど、忘れちゃった)。サチコさんもグリーンサム(草花を育てる技術)を持っている人なので、たちまちその場はお花の話題に。呼ばれるタイマツソウはほのかないい香りで、葉をハーブティーにもできるそうです。柑橘類のベルガモットに香が似ているため、ベルガモットと呼ばる事もあるそうです。会場に飾っていますので、香を嗅いでみてくださいね。

 昨日は僕の母も来てくれました。昭和10年生まれの86歳なのですが、一人できて、ひねもすの急な階段を上ってひょっこり現れました。昨年おこなった足の手術の術後疼痛を訴えていたのですが、一年経って人工股関節も落ち着いたようですっかり元気。もともと好奇心が強い母ですが、身体が復調した今、コロナ禍で暇を持て余しているようです。コロナが収まって、普通に遊びに行けるように早くなるといいなあ。

さてさてそろそろひねもすに行く時間が迫って来ました。明日が最終日。今日も一日会場でおまちしております。

めぐる花の日記

 おはようございます。曇り空ですね。本日は「J…花めぐる庭で」展4日目です。今日の開廊は12時から夜6時半(18時半)まで。僕は今日も一日在廊予定です。会場は駅から徒歩2分の近場なので、お近くでちょっと時間があればお寄りくださると嬉しいです。会場のすぐ近くに有名な和菓子屋「うさぎや」があります。どら焼きの人気が高いようで、お店の前に行列ができている光景をよく目にします。今日から東京の緊急事態宣言が解除され、まん延等重点防止措置に変わりましたね。でもまだまだウィズコロナが続きそうです。こんな事態で国際的大イベントを強行し、なおかつ観客数を増やそうとか画策してる日本政府は、国民の声が聞こえない集団的コミュニケーション障害なんじゃないかしらん。ともあれ、お気をつけていらしてください。

 昨日の日曜日は終日天気が良い一日でした。夕方になって雲が増えましたが、夕焼けのオレンジ色が、グレーの雲に微妙に反映し、ゾクゾクするような色になっていましたよ。その時間帯には帰宅していたのですが、思わずカメラを持ち出して撮影しました。空の色にはすごく心を動かされます。特に青とオレンジとかピンク色のグラデーションが素晴らしい。あの色合いを紙の上で再現できたらなあとときどき挑戦しているですが、なかなか手強いです。

 個展を開いて一番嬉しいのは友人知人達と会える事です。コロナ禍の下、その感覚はますます強くなりましたね。以前は毎月開いていた会合が一年も開催されてないといった事例も多く、会場で同じ仲間がたまたま出合って話が弾む光景を見ると、開催してよかったと思います。また、来てくれた方が絵描きの同業者という事も稀に有り、そんな出会いはまた楽しい。通りがかりにポスターを見て寄ってくれたMINEさんは、イラストレーターでした。画材を説明する時の反応で、絵を描いてる人かも…と話を振ってみたら同業と判明。若い世代のイラストレーターにはデジタルでイラストを描く人も多いのですが、彼女はデジタルより紙に描くのが好きというアナログ派。「紙に描く感触は決して廃れないと思います」ときっぱり。同じく昨日来てくれたアナログ派のイラストレーター、MOFFINさんは、吉祥寺の映画館アップリンクのロビーで絵が展示されています。僕がたまたま通りがかって面白い絵に魅入っていたら、そこに作家本人がいたので立ち話をしたというのが先週の水曜日。早速足を運んでくれたという次第です。僕がイラストレーターの看板を掲げた80年代半ば頃は、バブル景気の最中で、美大もでてないヘタくそな駆け出しの僕にも仕事が回ってくるラッキーな時代でした。現代は出版不況でもあり、競争が厳しい時代ですが、そんな中で若い人達が頑張っている姿はとても刺激になります。

 昨日は閉廊が5時と早い時間でした。閉廊間際には友人のタケダさんとクシマさんだけだったので、なか日はゆっくり休もうと飲みに行く事もなく早く帰宅。それで自宅近所で雲の写真を撮れたわけです。70年代に活躍された作家、評論家の植草甚一さんが、《アイデアがわかない時に粘土をひねったり不定形な綿屑のようなものを見ていると何か自分の中のモヤモヤしたものが形になってくる…》というようなことをどこかで書いてたような覚えがあります。僕には雲がそんな存在かも。それにしても記憶力が悪くて自分が嫌になってしまう。ひねもすのオーナーのサチコさんは僕と同い年ですが記憶力がすごいのでうらやましい限りです〜。さてさて、そろそろひねもす出勤時間。会場でお会いできる事を楽しみにしております。

めぐる花の日記

おはようございます。今日は曇り空。ひねもすでのミニ個展三日目です。本日の開廊はいつも通り12時からですが、終了時間は今日だけ、いつもより少し早い17時までとなります。お気をつけ下さいね。僕は今日も終日在廊予定です。会場の最寄り駅であるJR阿佐ヶ谷駅は、土日は中央線の快速電車が止まりません。僕は上り電車で行くのですが、昨日は吉祥寺で気がついて総武線に乗り換えて行きました。

そして今日は父の日ですね。僕の父は20年前に亡くなったのですが、存命の時も父の日に何かしたという記憶があまりないです。父は母に比べて損な感じが有りますね。今のお父さんは昔よりは子供に寄り添う時間が長そうだから、最近は父の日も存在感がましているのかもね。

 昨日は雨の土曜日で人出も少ないかなと思っていたのですが、40名ほどの方にいらしていただきました。ありがとうございます。今回描いた絵の中で「種」と名付けた作品がめでたく嫁いで行く事になりました。キツネアザミの綿毛が飛び始めるところを黒犬が見ている絵です。キツネアザミは花房の割に花冠が小さくて可愛らしい花です。その三角錐的な花の形をキツネの顔に喩えた命名なんじゃないかなと想像します。花期が終わるとタンポポのように綿毛が開いて飛ぶ、その変化が面白いのです。花房の中に一生懸命種を育ててるいじらしい花と言う印象。購入していただいたマキちゃん、ありがとうございました。

 閉廊時間近くに来てくれた友人、モリナガと一杯やろうというながれになり、阿佐ヶ谷の北口辺りで店を探してみたのですが、やはりお酒は出さないか、またはノンアルのみというお店が大半。数少ないアルコール提供店は予約制、または混んでて入れないという状況でした。しばらく彷徨った挙げ句、別の友人から聞いていたお店にご飯を食べようと入りました。もちろんノンアル。お魚が中心のメニューはおいしく、静かで話もしやすかった。ノンアルビールも最近は大分ビールっぽくなってきた感がありますが、でも僕はお代わりするほど好みではないので、一缶だけのどを潤しました。隣に座ったモリナガは北海道大学の学生時代に一緒に8ミリ映画を作っていた仲間です。彼の監督作は今も続くPFF(ぴあフィルムフェスティバル)に当時2回入選し、なかなかの水準だったと思います。モリナガはプロの監督を目指して大学を中退して上京したのですが、紆余曲折を経て結局プロの監督にはなりませんでした。人生いろいろです。当時は彼の下宿に映画や芝居や音楽の仲間がゴロゴロとたむろして梁山泊のような雰囲気でした。またこうして東京の片隅で会うのも不思議な巡り合わせに思えちゃう。でも、手にしているのが当時飲んでいた安い焼酎では無くノンアルというところが今ですね。

 久々に酔わずに帰れたので、夜は仕事。次の週末に我が家でお芝居の公演が有るのです。友人のユニットが行う友人知人限定の小さなイベントなのですが、その芝居の舞台背景を頼まれていました。時間的にはこの個展開催中に進めないと間に合わない作業です。だいたいはできているのですが、最後の詰めがまだ。結局夜中の1時過ぎまで大工仕事をしてました。さて、そろそろ今日もひねもすに出勤の時間です。会場でお待ちしておりますね〜。

めぐる花の日記

 おはようございます。今日は雨。昨夜半を回る頃から雨の音が聞こえていましたが、梅雨らしく今日は一日雨の模様ですね。樹木の枝葉を伝って落ちる雨音が耳に心地よいです。本日は【J…花めぐる庭で】展2日目です。開廊時間は12時から午後6時半まで。僕は終日在廊予定です。お足元が悪いですが、起こしをお待ちしております。

 初日の昨日は天気がよく、気持ちのいい一日でした。肉離れでまだ痛い足を引きずりながら開廊の1時間前に現場に行くと、仲間達がすでに作業中。グッズの封入など、僕の手配が悪くて搬入中に終わらなかった作業をやってくれてます。搬入から連続で駆けつけてくださったタケダさん、ヒトミちゃん、マルヤマさん、クシマさんにはいつもながら感謝に堪えません。

 昨日の開廊中に30人ほどの方にきていただいたのですが、いらっしゃる時間が程よくばらけて、密集する感じはあまりなかったと思います。会場でのマスク着用率は100パーセントでした。昨年3月に京橋のメゾンドネコで個展を開きました。当時はまだ一回目の緊急事態宣言前で、お客さんのマスク率も半々くらい。その時はホストの僕もマスクをしてなかったと思います。たった一年ほど前の事なのにね。

今回一番乗りしていただいたのは地平線会議の先輩、カソリさんと奥様のヨウコさんでした。バイクで世界中を旅されている冒険家のカソリさんは、つい最近高速道路で当て逃げをされて大怪我を負ったと聞いたばかり。いつもと変わらず元気なお姿を見て安心しましたが、まさかこんなに早く娑婆(?)に復帰されるとは。大丈夫なんですかとお訊ねしたら、「長野くん、僕はね、実は不死身のカソリと呼ばれてるんですよ」と返してくださいました。「実は」も何も、地平線会議の仲間をはじめ皆が承知している事ですが。

 今回のミニ個展の案内状に描いた絵は、近所の玉川上水沿いに見かけたアジサイをモチーフに描いたものですが、その案内ハガキを見てすぐに「欲しい」と連絡をくれたのが高校時代の同級生のケイコさん。淳子とも親しく、相談にもいろいろと乗ってくれた人です。昨日画廊で原画を確認し、予約をしてくれました。こうして友人のもとに絵が嫁いで行く(?)のはとても嬉しいです。絵を買ってくれた人がまた個展にいらっしゃると、あの絵はどんなふうにこの方の日常の中にいるのかなーと思います。

 会場のひねもすのたりは、オーナーのサチコさんの気さくで親しみやすいキャラの人徳で、多岐な分野に渡る人脈がとても多いお店です。昨日はたまたまいらしたサチコさんの知人で能楽師の大島輝久さんという方にご挨拶する機会をいただきました。能は高校時代に学習体験で見たくらいで全く明るくないのですが、能には平家物語を題材にした舞台が多胃という事は知っています。一昨年の個展で僕はたまたま平家物語を題材にし、一夜漬けでいろいろと詰め込みました。一の谷から屋島、厳島、壇ノ浦まで駆け足の取材などもしました。そんな縁(?)でサチコさんが紹介してくれたのです。ほんの一時言葉を交わしただけですが、大島さんは、それはそれは“イイ男”でした。遅まきながら、これから能にも触れてみたいなと思いました。

 まだまだ書き残した事がいっぱいあるんですが、気づいたらもう画廊に“出勤”の時間です。ではでは画廊でお待ちしております。

 

お知らせ

初日の会場で写真を撮ってきました。上のメニューの「写真で見る会場風景」から、ご覧いただけます。

めぐる花の日記

 おはようございます。今日は【J…花めぐる庭で】展初日です。淳子が天の住人になって、今日でちょうど3年になりました。朝7時の時点でお日様がでて、シジュウカラが元気に鳴いています。梅雨入りの最中ですが、今日は大きな天気の崩れはなさそう。本日の開廊は12時から午後6時半まで。僕は終日在廊予定です。会場は阿佐ヶ谷駅から徒歩2分と近いので、お時間が有りましたら是非お立ち寄りください。

なお、会場はカフェなのですが、コロナ禍の元、会期中のカフェ営業は自粛中です。どうぞご了承ください。

今個展会場では、じゅんこの庭に因み、野の草花をモチーフにした新作8点を展示しています。三点はアクリルのイラスト。



そして5点は切り絵とイラストを組み合わせた絵です。これまでも切り絵は作っていたのですが、今回は色紙を組み合わせた切り絵を、透明なフィルムに描いた絵の上に重ねました。今までとは少し違う表現ができたかと思います。取り上げた植物は、フキノトウ、ドクダミ、キツネアザミ、ナノハナ、ムラサキハナナ、アジサイ、などの野草です。4月に個展を開いたばかりであまり時間がなかったのですが、楽しんで描けました。



グッズは手ぬぐい、マスク、絵はがきを置いています。僕がデザインした、カフェ【ひねもすのたり】のオリジナル手ぬぐいも新色で登場します。お手にとってみていただければ嬉しいです。

 昨日突然痛めた足は今朝になってもまだ痛みが完全にはひかず、びっこをひいてます。昨夜帰宅後に氷枕で冷やしながら寝たのが効いたのか、昨日よりは多少ましになりました。素人診断ですが、ふくらはぎの「肉離れ」という症状のような感じ。人生初です。この一週間ほどジョギングを再開していたので、その疲れなども重なったのかも。これも老化現象なのかなと思うとちょっとショックです〜。

(この投稿に挿入した写真は、会場で撮影したものです。そのため、天井のライトや外光などが写り込んでいます。斜めから撮った写真を補正しているため、縦横比が崩れている可能性もあります。クリックすると、少し大きな画像が表示されます)

めぐる花の日記

 こんにちは。【花めぐる庭で】展は、今日が搬入日でした。搬入日というのは、会場のセッティングをする日です。友人達のお力を借りていい感じにセッティングができました。

昨日から今日に日が変わる頃、ようやく展示予定の絵が全て完成し、ほっと一息。とは言え、セッティングの準備は全然まだできてなかったけど、とりあえずクリエイティブな仕事は終わった〜。

今朝は9時頃に起床。会場作りは4時からという事になっていたので、時間には余裕が有ります。展示点数が多い時は車で運ぶのですが、今回はいつもの半分くらいの量。現地に車を置ける場所もあまりないので手持ちで運ぶ事にしました。もちろん一人では無理なので、いつものように心強い友達頼みです。

 今日はまた、今月末にうちでやるお芝居の稽古の日でもあり、13時頃から役者のフーちゃんとヒデシロ君が来て一階でお稽古。俺は二階で友人のヒトミちゃんやカミヤさんと額装などの準備。。そして3時頃からタケダさん、クシマさんが来てくれて、みなで荷物を手分けして搬送と、慌ただしくばたばたと時が流れて行きました。会場に着いたのは4時過ぎです。いつもながらどのような会場作りをするかはノープランでした〜。大抵の場合、相棒のマルヤマさんにお任せの場合がほとんどなのですが、今回はマルヤマプランも事前には無く、オーナーのサチコさんと打ち合わせながらその場で決めて行く流れでした〜(汗)。やがてマルヤマさんやカナちゃんも来てくれました。面白いのは、こうして混沌とした場の中で次第に皆が得意な持ち場を探し出し、やがてその作業に責任を持ち始めて、だんだんと全体がつながって行くんです。俺はこうした場にいるのがとても好き。人が集団で何かやる場って面白いなーと思います。俺の人生はずっと文化祭をやってるような感じです。今日も文化祭の前日のようで楽しかった〜。

結局8時まで作業をし、このご時世でも普通に開いていた阿佐ヶ谷の飲み屋で1時間ほど飲んで帰りました。飲み会までお付合いいただいたタケダさん、カミヤさん、カナちゃん、お疲れ様でした。話題はワクチン、五輪、モンゴル、中国、台湾、香港と多岐に渡り刺激的でした。

そうそう、今日後半はびっこをひいてました。ふくらはぎの肉離れのような症状が急に起こっちゃった。今日家を出掛けに忘れ物をして走って戻った際、急に左足のふくらはぎに痛みが走りました。つったような感じの痛みで、足首をつま先寄りに曲げると痛い。という事で明日からしばらくびっこかも。わお、なんてこったい。とりあえず冷やしてみますねー。

明日18日は「J… 花めぐる庭で」展初日。淳子の命日でもあります。コロナ禍でなかなか外出しにくいご時世ですが、もしお近くによるついでが有りましたらお運びいただけると嬉しいです。

 

めぐる花の日記

おはようございます。昨日の夜からまた雨が降り出し、今日は梅雨らしい曇り空。植物たちは喜んでる事でしょう。昨日は地平線通信のマンガを描くのに午前3時まで掛かってしまった…。武者小路実篤さんをキャラとして登場させたんだけど、マンガの中では名前は出てないので誰だか分からないだろうな〜。(左のイラストをクリックすると、大きな画像が表示されます)

それにしてもたった8コマのマンガで四苦八苦してる身からすると、毎週のように何ページものマンガを描いてるプロは本当にすごい。マンガの神様とも言われる手塚治虫さんは、亡くなる直前まで描きたいアイデアが売るほどあると言っていたとか。まさに神だな。ちなみに僕は一度だけご本人にお目にかかった事があります。【インナースペース】という87年制作のハリウッド映画の試写会でたまたま見かけました。有楽町の試写室だったな。終映後、会場の外でサインをねだりました。お一人でいらしたようで、持っていたパンフレットの裏にサラサラッとアトムの絵を描いてくれたのです。子供の頃から憧れていた人からアトムの絵を!!一生の宝物のはずなんだけど、そのパンフをどこにしまったのか、見つからない。たぶん映画パンフレットの山の中に埋もれてるはずなのだけどな〜。発掘して自慢しないと。

…という事で、個展の絵はまだ未完成。やばい。でもなんとかなる、…と思う。

めぐる花の日記

 関東は昨日梅雨入りしたというのに、昨日の雨から一転、今日は気持ちの良い晴れです。日差しは暑いほどでした〜。こういう天気のいい日は外出したくて落ち着かないんだけど、ミニ個展「J…花めぐる庭で」の準備で今日もおうち生活です。ちなみにこの個展タイトル、「J」は淳子(JUNKO)の頭文字で、そのあとの「…」は今年で三回目の意味です。命日に開いているミニ個展が三回目というわけでした。「J」の文字は書道筆で書いてます。筆は以前から好きで画材としてよく使うのですが、この2年半ほど書道を習っているので、筆の運びにはちょっと気を使うようになりました。ずっと以前に、水墨画を中心にした展覧会をした事も有るんだけど、いま思えばメチャクチャな筆の使い方をしてたな〜。でもある意味自由でした。

 展示予定の絵はほぼほぼ完成が見えて来てるんですが(いまだに完成してないってことですね)、今日は地平線通信(探検冒険旅仲間の同人誌)に描いている8コママンガを描かなくてはならず、アイデアを絞り出し中。先日友人のカミヤさんと歩いた三鷹〜調布の川歩きをネタにするつもりです。キャラはできて来たんだけど、オチが出てこない。困った。あと、一絞りなのにな〜。気分転換に散歩でもして来ようかな…。

めぐる花の日記

 おはようございます。長野亮之介です。今日は6月14日。そろそろ梅雨入りなのか、雨の月曜日です。“雨の日と月曜日は宙ぶらりんな気持ちになり、何も出来ずに不機嫌になる”と歌ったカーペンターズの曲があったけど、僕は雨は好きです。B.Jトーマスの「雨にぬれても」という曲も好きで、英語の歌詞を覚えて口ずさんでいたのが高校生の時でした。その頃出合い、後に連れ合いとなった淳子の命日が6月18日。今年で彼女が亡くなってちょうど3年経つ事になります。あっという間のような気もするけど、思い返せば長い3年でもありました〜。昨年からのコロナ禍が重なって、時間の感覚がおかしくなっている事もあるかな。やもめになった僕を気づかう友人達が毎週のように訪ねてきて、しょっちゅう飲み会をしたり何かイベントをしていた日々は遠い昔のような…。「集まる」事がはばかられているこのご時世で、この夏に大規模イベントをやろうと必死になっている人々が浅ましく感じられる今日この頃です。

個展まで後4日。いつもながらまだ必死に絵を描いてます。今回はミニ個展という位置づけで、新作の点数は8点ほどを予定してます(この期に及んでまだ“予定”)。じゅんこの庭と名付けた我が家の庭の草花をモチーフに…といいながら、案内ハガキに描いた紫陽花の絵は、実は近所の玉川上水沿いに見つけた花をモデルにしています。庭なのになぜ川が流れてるの?と思った方もいるかもしれませんね。うちから歩いて5分くらいで玉川上水に至るので、よく散歩します。岸から垂れ下がり、水辺に浮いたように群生する紫陽花を見つけた時は、真昼なのに幻想的なその風景に見とれました。花の陰に小さい命がいるような感じがして…。さてさて、まだ絵が完成してません。“何も出来ずに” いる場合じゃないな。頑張ります〜。