月曜日、4日目

めぐる花の日記

 おはようございます。曇り空ですね。本日は「J…花めぐる庭で」展4日目です。今日の開廊は12時から夜6時半(18時半)まで。僕は今日も一日在廊予定です。会場は駅から徒歩2分の近場なので、お近くでちょっと時間があればお寄りくださると嬉しいです。会場のすぐ近くに有名な和菓子屋「うさぎや」があります。どら焼きの人気が高いようで、お店の前に行列ができている光景をよく目にします。今日から東京の緊急事態宣言が解除され、まん延等重点防止措置に変わりましたね。でもまだまだウィズコロナが続きそうです。こんな事態で国際的大イベントを強行し、なおかつ観客数を増やそうとか画策してる日本政府は、国民の声が聞こえない集団的コミュニケーション障害なんじゃないかしらん。ともあれ、お気をつけていらしてください。

 昨日の日曜日は終日天気が良い一日でした。夕方になって雲が増えましたが、夕焼けのオレンジ色が、グレーの雲に微妙に反映し、ゾクゾクするような色になっていましたよ。その時間帯には帰宅していたのですが、思わずカメラを持ち出して撮影しました。空の色にはすごく心を動かされます。特に青とオレンジとかピンク色のグラデーションが素晴らしい。あの色合いを紙の上で再現できたらなあとときどき挑戦しているですが、なかなか手強いです。

 個展を開いて一番嬉しいのは友人知人達と会える事です。コロナ禍の下、その感覚はますます強くなりましたね。以前は毎月開いていた会合が一年も開催されてないといった事例も多く、会場で同じ仲間がたまたま出合って話が弾む光景を見ると、開催してよかったと思います。また、来てくれた方が絵描きの同業者という事も稀に有り、そんな出会いはまた楽しい。通りがかりにポスターを見て寄ってくれたMINEさんは、イラストレーターでした。画材を説明する時の反応で、絵を描いてる人かも…と話を振ってみたら同業と判明。若い世代のイラストレーターにはデジタルでイラストを描く人も多いのですが、彼女はデジタルより紙に描くのが好きというアナログ派。「紙に描く感触は決して廃れないと思います」ときっぱり。同じく昨日来てくれたアナログ派のイラストレーター、MOFFINさんは、吉祥寺の映画館アップリンクのロビーで絵が展示されています。僕がたまたま通りがかって面白い絵に魅入っていたら、そこに作家本人がいたので立ち話をしたというのが先週の水曜日。早速足を運んでくれたという次第です。僕がイラストレーターの看板を掲げた80年代半ば頃は、バブル景気の最中で、美大もでてないヘタくそな駆け出しの僕にも仕事が回ってくるラッキーな時代でした。現代は出版不況でもあり、競争が厳しい時代ですが、そんな中で若い人達が頑張っている姿はとても刺激になります。

 昨日は閉廊が5時と早い時間でした。閉廊間際には友人のタケダさんとクシマさんだけだったので、なか日はゆっくり休もうと飲みに行く事もなく早く帰宅。それで自宅近所で雲の写真を撮れたわけです。70年代に活躍された作家、評論家の植草甚一さんが、《アイデアがわかない時に粘土をひねったり不定形な綿屑のようなものを見ていると何か自分の中のモヤモヤしたものが形になってくる…》というようなことをどこかで書いてたような覚えがあります。僕には雲がそんな存在かも。それにしても記憶力が悪くて自分が嫌になってしまう。ひねもすのオーナーのサチコさんは僕と同い年ですが記憶力がすごいのでうらやましい限りです〜。さてさて、そろそろひねもす出勤時間。会場でお会いできる事を楽しみにしております。