雨の週末

めぐる花の日記

 おはようございます。今日は雨。昨夜半を回る頃から雨の音が聞こえていましたが、梅雨らしく今日は一日雨の模様ですね。樹木の枝葉を伝って落ちる雨音が耳に心地よいです。本日は【J…花めぐる庭で】展2日目です。開廊時間は12時から午後6時半まで。僕は終日在廊予定です。お足元が悪いですが、起こしをお待ちしております。

 初日の昨日は天気がよく、気持ちのいい一日でした。肉離れでまだ痛い足を引きずりながら開廊の1時間前に現場に行くと、仲間達がすでに作業中。グッズの封入など、僕の手配が悪くて搬入中に終わらなかった作業をやってくれてます。搬入から連続で駆けつけてくださったタケダさん、ヒトミちゃん、マルヤマさん、クシマさんにはいつもながら感謝に堪えません。

 昨日の開廊中に30人ほどの方にきていただいたのですが、いらっしゃる時間が程よくばらけて、密集する感じはあまりなかったと思います。会場でのマスク着用率は100パーセントでした。昨年3月に京橋のメゾンドネコで個展を開きました。当時はまだ一回目の緊急事態宣言前で、お客さんのマスク率も半々くらい。その時はホストの僕もマスクをしてなかったと思います。たった一年ほど前の事なのにね。

今回一番乗りしていただいたのは地平線会議の先輩、カソリさんと奥様のヨウコさんでした。バイクで世界中を旅されている冒険家のカソリさんは、つい最近高速道路で当て逃げをされて大怪我を負ったと聞いたばかり。いつもと変わらず元気なお姿を見て安心しましたが、まさかこんなに早く娑婆(?)に復帰されるとは。大丈夫なんですかとお訊ねしたら、「長野くん、僕はね、実は不死身のカソリと呼ばれてるんですよ」と返してくださいました。「実は」も何も、地平線会議の仲間をはじめ皆が承知している事ですが。

 今回のミニ個展の案内状に描いた絵は、近所の玉川上水沿いに見かけたアジサイをモチーフに描いたものですが、その案内ハガキを見てすぐに「欲しい」と連絡をくれたのが高校時代の同級生のケイコさん。淳子とも親しく、相談にもいろいろと乗ってくれた人です。昨日画廊で原画を確認し、予約をしてくれました。こうして友人のもとに絵が嫁いで行く(?)のはとても嬉しいです。絵を買ってくれた人がまた個展にいらっしゃると、あの絵はどんなふうにこの方の日常の中にいるのかなーと思います。

 会場のひねもすのたりは、オーナーのサチコさんの気さくで親しみやすいキャラの人徳で、多岐な分野に渡る人脈がとても多いお店です。昨日はたまたまいらしたサチコさんの知人で能楽師の大島輝久さんという方にご挨拶する機会をいただきました。能は高校時代に学習体験で見たくらいで全く明るくないのですが、能には平家物語を題材にした舞台が多胃という事は知っています。一昨年の個展で僕はたまたま平家物語を題材にし、一夜漬けでいろいろと詰め込みました。一の谷から屋島、厳島、壇ノ浦まで駆け足の取材などもしました。そんな縁(?)でサチコさんが紹介してくれたのです。ほんの一時言葉を交わしただけですが、大島さんは、それはそれは“イイ男”でした。遅まきながら、これから能にも触れてみたいなと思いました。

 まだまだ書き残した事がいっぱいあるんですが、気づいたらもう画廊に“出勤”の時間です。ではでは画廊でお待ちしております。