最終日です

めぐる花の日記

 おはようございます。18日からスタートした「J…花めぐる庭で」展は、今日が最終日です。本日の開廊は12時から午後6時半まで。僕は終日在廊予定です。ちょっと雲行きが怪しいですが、会場は駅から徒歩2分の距離なので、お寄りいただければ嬉しいです。

 タイトルにJUNKOの「J」を冠した個展は今回で三回目。妻淳子の命日である6月18日を偲ぶ性格のシリーズ個展なので、「J」展だけはどうしても梅雨時の開催になってしまいます。今年は搬入日も含め会期中の雨が少なくラッキーでした。3年前の妻の葬儀は命日の四日後。週末の23、24日でした。23日の通夜は雨で、葬儀会場には傘の花が満開という風情でした。翌日の告別式は一転快晴となり、それからとても暑い夏が始まった印象があります。いつもならこの時期、庭にささやかな畑を作って作物を植えています。今年も畝を作るところまではやったのですが、忙しさにかまけてまだ何も植えてません。せっかくの梅雨の慈雨がもったいない…と言いたいところだけど、今のところ空梅雨気味ですね。昨日来てくれたヤヨイさんから、掘り立ての新ジャガをおすそ分け頂きました。「お手伝いで掘っただけなんだけど」と渡された新ものはおいしそう。僕は妻が亡くなった年からワラ細工のサークルに参加しています。自宅近所の大学博物館が主催しており、月一回で4年通うプログラム。本来なら今年4月から4年生のはずなのですが、コロナで活動休止を余儀なくされ、2年生が終わった段階のまま止まっています。ヤヨイさんはそのサークルの若い先輩で卒業生。最近作ったという、ワラ細工のタコのオブジェも頂きました。会場に飾ってありますのでご覧下さいね。僕がこのサークルに入ったのは妻の勧めでした。ワラ細工の伝統工芸品である「ねこつぐら(猫の寝床)」を作ってほしいと言われて入会したのです。そんな実力はまだまだないのですが、いずれ挑戦できたらと思っています。

 個展会場は急な階段を上った二階にあります。階段の突き当たりに花などが飾ってあるのですが、今回は草丈40センチくらいの植物が飾ってありました。過去形なのは、昨日これが売れてしまってなくなっちゃったからです。売り物ではなかったのですが、個展にいらしたコウゴさんが気に入って、オーナーのサチコさんに交渉して譲ってもらいました。「トクサ(砥草/木賊)といって石炭紀(およそ3億万年前)からある古い植物で、当時は巨木だったんだよ」とコウゴさん。中空の茎は外側に堅い縦の溝が細かく刻まれており、これを割って開いて紙ヤスリのように使用したのが和名の由来のようです。コウゴさんは地平線会議の大先輩。あとで別のお客さんに地平線会議の説明をする際、とにかく好奇心旺盛な人ばっかり集まっているサロンだよねと話しながら、コウゴさんがトクサに目を付けて持ち帰ったエピソードを思い出しました。

 そろそろ、ひねもすへ出勤の時間です。普段は通勤のない僕にとって、個展会場への通勤は新鮮で貴重な時間。最終日も楽しみたいと思います。本日6時半で終了後は会場の片付けを行います。もしお時間がある方はお手伝いいただければ助かります。では会場でおまちしております〜。