絵師敬白
わたりの川を歩いてきました
風を感じたくなると、双眼鏡を片手に「わたりの川」の流域を歩く。川の上に広がる空を見上げれば、雲の流れに風を感じていつまでも見飽きない。見慣れたカラスが飛ぶ姿さえ、どこか別世界の生き物のようで新鮮だ。川面に目を移せば、翡翠色のカワセミがエサを求めて素早く川にダイブする様子を見かけることも。幸運な出会いに気分も上がる。大きなアオサギが悠然と水辺を歩く姿は、かつて鳥が恐竜だった時代を彷彿とさせる。鳥たちは身体を極限まで削って風に乗ることを選んだ。その無駄のない進化のデザインに見とれてしまう。武蔵野を流れる「わたりの川」で巡り会った鳥たちの姿を切り絵で描いてみました。
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