お日様はありがたい

わたりの川日記

 おはようございます。10月も23日。今日はまたお日様が顔を出してくれました。「わたりの川風見行」7日目。明日まで残すところあと2日の開催です。今日も12時開廊、19時閉廊まで僕は終日在廊予定です。お日様を浴びて散歩がてらお寄りいただければ嬉しいです。

 今回の個展タイトルにある”わたりの川”というのは、武蔵野に実在する「野川」のことです。僕の家から自転車なら15分ほど、歩いても30分くらいで行ける川ですが、流域に自然が多く残され、公園も多いのです。コンクリの護岸工事がなされていない区間が長くあり、歩いていてとても気持ちのいい川です。以前からときどき出掛けていたのですが、コロナ禍の昨年秋くらいから頻繁に出掛けるようになりました。流域には多彩な鳥や植物が見られるので、季節には双眼鏡や図鑑を片手に歩き、写真やスケッチをすることも。今回の個展では、この散歩中に実際にであった鳥たちをモチーフに制作した切り絵をメインに、スケッチやこの半年くらいに撮影した写真などを合わせて展示しています。

 意外な事に写真を褒めていただく事もあります。今回展示した写真はiPadPro12.9インチで撮ったものです。僕はいまだにスマホどころか携帯電話も持っていないんですが、昨年一大決心でiPadを買いました。主に絵を描くための画材として使う事が多いのですが、写真画質がとてもいいので、たまに散歩の時に持ち歩きます。画面が大きいため、対象物に向けた時点で構図や色味がわかりやすい。その代わり、大きいので構えにくいのが相当難点ですけどね〜。野川公園内に、自然保護区として観察園が設けられています。このなかにある小さな池塘に映った風景を撮った写真を会場に飾っていますが、僕のお気に入り写真です。水面が静かだったので、一見では映り込んだものに見えないのですが、よく見ると波紋があります。たまたま撮れた一瞬なので、僕の腕ではないのですが…。切り絵だけでなく、写真なども楽しんでいただければと思います。

 今回の個展のために「CUTOUTS」と言う小冊子を制作しました。今回展示した切り絵全10点をはじめ、これまでに作った切り絵を掲載したものです。切り絵をなぜ作るようになったか、どんな意図で作ったものかなどの解説もあります。是非会場でお手に取って見ていただければと思います。頒布価格は1300円です。限定100部なのでお見逃しなく〜。

それでは今日も会場でお待ちしています。