じゅんこの命日です。

そよぐ風の日記

おはようございます。今日もさわやかな風のそよぐお天気。梅雨時なのに会期中雨は土曜日一日だけでした。《じゅんこ晴れ》です。今日6月18日がじゅんこの一周忌の命日で、今回の個展【J. 風そよぐ庭から】最終日です。本日も12時から18時半まで僕は終日在廊予定です。今日は、何年か前にじゅんこと一緒に珍しく原宿なんぞを散歩した時、古着屋で彼女が選んでくれたアロハシャツを着ていくつもりです。

18時半で終了後、画廊の片付けをする予定です。もしお手伝いいただける方はよろしくお願いします。搬出は明日です。ひねもすは僕にとってはとても居心地のいい場所なので、個展が終わるのが何だか寂しい。今日の片付けの時に人がどのくらい居るかにもよりますが、終了後はギャラリーで軽く打ち上げになるかな?じゅんこの葬儀は宗教色のない人前葬儀でした。一周忌も特に法要などはしません。今回の個展が僕にとっては法要です。じゅんこを偲んできていただく友人知人が多く、皆さんとお話しできていい場になっていると思います。「一年早いねー」という声を多く聞きました。僕もそう思いますが、一方でこの一年を思い返すと長かった。一年前の事は遥か遠いむかしのようにも思えます。先日来てくれたじゅんこの高校時代の友人トモコさんが、「私はじゅんこが亡くなった事が納得できないので、どこか遠くへ引っ越してしばらく会えないんだと思ってます」と言いました。僕の中でもそんな感じです。一方でじゅんこのことを大事にしてくれていた林業関係の先輩からは「気持ちは分かるけど《卒業》も必要かもな」と言われました。《卒業》か〜。そういうタイトルの映画も有りましたね。主演女優のキャサリン・ロスが好きでした。じゅんことはそんな映画を見始めた頃の15歳で初めて出合い、一目惚れしました。それから、つきあっていない期間もありながら、いつも彼女は僕の中で一番だったので、これからもいなくなる事はないと思います。昨日来た友人に「亮之介さんはじゅんこさんが亡くなってからの方がじゅんこさんの名前を連呼してるよね」と言われました。たしかに生前はこんなに彼女の名前を人前で言わなかったと思う。言われてみればこの一年、文章でも何でも今までになく《じゅんこ》と言っています。どういう心境なのか自分でもうまく説明できない。なんだろう。命日の今日一日、そんな事もつらつら考えつつ在廊したいと思います。

余談ですが、今回の案内ハガキに描いたタイトルのアルファベット「J.」は墨と筆で描いた文字です。昨年11月から月一回ですが、習字を習っています。ろくな文字は描けないんだけど、ちょっとお習字気分で半紙に臨んでみました。何十枚も書いたうちの気持ちよく書けた一枚です。

Posted by 亮之介長野