おはようございます。流西遊影展7日目。本日も12時から午後7時まで終日在廊予定です。今日も東京は気温32度まであがるとか。10月とは思えない気候だけど、湿度は低いので夏日といっても過ごしやすい…といいな。
昨日も暑かったけど、画廊にずっと居るとあまり外の気温が分かりません。僕の家にはクーラーが無いので、日常的には外気温に馴染んで生きてます。こうして一日の大半を空調の利いた場所に居るのは僕にはとても特殊なことなのですが、快適な状況にはすぐ慣れちゃいますね。自分だけ楽な場所に居ると思うと、同居してる7匹のネコたちには申し訳ないと思うけど。うちのネコどもは出入り自由なので、暑ければ勝手に涼しいところを探して出掛けてるので心配は無いですが。今回の個展のために、お盆過ぎに3泊4日の取材旅行に行きました。その間はご近所に住む友人のキクカワさんに時々来てもらってネコの世話をしてもらいました。ネコたちは狩りが得意で、トリやネズミ、昆虫など何でも食べるので、どうあっても多分なんとか生き延びると思うんです。が、旅から帰って来るとみな玄関で待ってたりする。やっぱり人がいないと寂しがるようです。
昨日は亡妻の親友、イズミさんが来てくれました。妻と同じ国語の教師ということもあり、今回のテーマ《平家物語》には大いに興味を持っていただいた様子。もちろん全巻読んでいるそうです。平家物語は琵琶法師が語り継いできた《平曲(へいきょく)》から記録されたもので、定本というものがなく、何を出典にするか(底本)によって内容が違うと教えてくれました。にわか勉強の僕はそんな事も知らなかった。ちょうど居合わせた義弟に「壇ノ浦で平氏の政権は終わったんだよ」と知ったかぶりで話していたのですが、それを聞いたイズミさんがあとで優しく訂正してくれました。平家滅亡のあと源氏による鎌倉幕府時代になるわけですが、初代頼朝の死後実権を握ったのは北条家。学校で習ったのをなんとなく覚えてます。この北条家、実は平氏の一族なんですと。ということは鎌倉時代が終わるまでは平氏の政権が続いていたのですね。これは常識なのかもしれないけど、歴史音痴の僕は認識してませんでした〜。だとすれば、あちこちに平家の落人部落と称する場所があるのは、鎌倉幕府下でも同じ平氏とはいえ系統が違うと冷遇されたという事なんでしょうか。一方で壇ノ浦に入水した安徳帝の母であり清盛の娘の【建礼門院徳子】が“平家滅亡”後も生き延びて天寿を全うしたのも、平氏である北条氏の配慮だという事なのかな。歴史は重層的で奥深いです。
歴史のロマンからいきなり現実的な話ですが、会場では《騎馬のネコ武者》のイラストを配したマグカップを販売してます。素材は再生プラスチック。環境負荷を抑えたエコマグカップと唱われています。電子レンジにも使用できますよ。対峙するネコ武者の間に琵琶の絵が入っていますが、これは案内ハガキの切手スペースの下に配した絵です。カップは限定30個制作で一個1500円。あと10個あります。お手に取ってご覧下さいね〜。