会場風景紹介

エントランス

ギャラリー「メゾンドネコ」のエントランス。細い路地に面した民家の2階がギャラリーになっていて、この階段から上がります。ここの路地に入る角は「MOZART」という画廊です。

ギャラリーの入口

階段を上がって、入口のドアからギャラリー内部を覗いたところ。ここで手を消毒してお入りください。正面に、今回のメイン作品『おつきさんとねこ』の絵が見えています。

入ってすぐ手前、左側の壁面:『ネコ遊び手ぬぐい』

竹馬、メンコ、大縄跳び、あやとり、独楽回し、チャンバラごっこ、そして馬跳びと、昭和の子どもたちの遊びを猫の姿にして描いた『ネコ遊び手ぬぐい』。上に展示してあるのが原画で、これを元に職人さんが版下を作り、手ぬぐいにします。とてもいい色に仕上げていただいて、大満足です。

下の棚では、『笛猫トートバッグ』『七福猫手ぬぐい』を展示しています。

左側のガラス窓と壁面:立体作品とグッズ類

ここのチェストの上に、立体作品と各種グッズ類を並べました。まず左にあるのが、iPad miniによるスライドショー。過去の作品はここで観ていただけます。

次は『七福猫マスク』。昨年制作した手ぬぐいで作ったマスクで、描かれた7匹のうちの1匹が必ず見えるように布取りされています。

その右が、おなじみの缶バッジ。今回は、『おつきさんとねこ』の各絵から、猫の顔や姿を切り抜きました。全12種類あります。

その右にあるのが、立体作品『旅遊気三尊(たびゆきさんぞん)』です。左から、『いこまいねこ』(高さ19cm)、『旅のかみさま』(高さ17cm)、『占い猫師匠』(高さ15cm)。3点のうちの1点は、以前描いた絵に登場させたキャラクターですが、他の2点は絵のなかに登場させることができずにボツにしたボツキャラ。テキトーに描いた二次元の線をそのまま立体化するために、軽量石塑粘土という、初めて使う素材を使いました。

『いこまいねこ』(高さ19cm)

「いこまい」は愛知県河内地方の方言で「行きましょう」の意味。 とにかくやってみよう! という態度のネコ神様。


『旅のかみさま』(高さ17cm)

日本各地の方言をチャンポンにしゃべる旅の守り神様。おおらかで能天気。


『占い猫師匠』(高さ15cm)

行き交う人を勝手に占いたい猫師匠。


その奥の壁面に貼ってあるのが、今年の『地平線カレンダー2021-2022』。平きょうこさんと作った絵本『おつきさんとねこ』から、新作7点を収録してあります。

長野が関わった「信州森フェス」のマグカップや過去の個展で作った絵はがきも販売中。

正面:『おつきさんとねこ』

入口を入って正面が、このギャラリーのオーナー・平きょうこさん作のお話に絵をつけた『おつきさんとねこ』の作品です。左側にまとめてあるのが、昨年の個展に向けて描いた8点(うち3点は購入していただいたり、お預けしてあったりして手元になく、プリントを展示しています。でも、額に入れてしまうと、本物に見えてしまいます)。

右側の7点が今年描いたもので、ほとんどが物語終盤のクライマックス部分を題材としています。

右奥角:絵本『おつきさんとねこ』

『おつきさんとねこ』の全作品をご覧いただいたら、ぜひ絵本『おつきさんとねこ』を手に取ってみてください。表紙も入れて全36ページ。全部の絵を収録してあります。(下の写真ではCDサイズに見えますが、実際はもう少し大きくて、B5判の天地を切った正方形、つまり18.2cmです)

入って右側の窓:時事通信連載の『文学ネコ景色』

地平線会議の友人で時事通信社の記者、菊地由美子さんからの依頼で取り組んだ10回の連載として描いた『文学ネコ景色』(文章も)。菊地さんが選んだ本はほとんどが未読でしたが、どれも内容が深くて、楽しく読みました。

取り上げたのは以下の10冊です。
『吾輩は猫である』(夏目漱石)、『黒猫』(エドガー・アラン・ポー)、『ノラや』(内田百閒)、『夏への扉』(ロバート・A・ハインライン)、『猫の事務所』(宮沢賢治)、『猫と庄造と二人のおんな』(谷崎潤一郎)、『海辺のカフカ』(村上春樹)、『猫のいる日々』(大佛次郎)、『ねこのおうち』(柳美里)、『猫語の教科書』(ポール・ギャリコ)。

入ってすぐ手前、右手の壁面:その他の作品

ここには、単発の作品を並べました。いちばん左にあるのが、友人の鶴田幸一氏の自費出版本『伝 幡随院長兵衛三代』の表紙絵。江戸時代初期の侠客、幡随院長兵衛につながる自らの祖先の年代記を小説仕立てで描いた、原稿用紙800枚に及ぶ力作です。長兵衛の姿は鶴田氏の描写に沿って描き、腰を下ろした切り株の無数に分かれた根を祖先の「ルーツ」に見立てました。その下は、裏表紙絵です。

その右にあるのが、森林ボランティア仲間で立ち上げた芝居集団「ハナタレ組」の第4回公演『すもももびわも』のポスター原画です。年に一度だけの遊びですが、週に一度4ヵ月月ほどの稽古期間を経て公演に臨みます。昨年は芝居小屋「メルシアーク神楽坂」を借りて“舞台デビュー”を果たしました。舞台の写真も小さく展示しています。

その右にあるのが、「ながの 龍神Tシャツプロジェクト」の「龍神Tシャツ」の原画です。東日本大震災の後、岩手県大槌町の中学生の部活動費を支援をした「鮭Tプロジェクト」のチームが、2019年の長野県の台風19号による被害の支援のために動いています。Tシャツの売り上げは、地元の小学校の復興のために使われます。プロジェクトキャラとして、水神の龍をモチーフにしました。

スイッチの上にあるのが、この4月14日に発行されたばかりの『地平線通信504号』の裏表紙に載ったイラストです。この個展の直前の模様を「地平線大画伯個展直前的日常」と題して描きました。左上の猫の独白「バーカ」「ウソ八百」を見逃さないでください。

全日、在廊する予定です。こんなご時世ですが、お時間のある方は覗いてみてください。お待ちしています。

Posted by mar