絵本『おつきさんとねこ』
メゾンドネコのオーナー、平きょうこさんから「原作を書いたんだけど絵にしてみない?」と持ちかけられたのは3年ほど前だと思う。平さんがひなびた温泉につかっていた時、風呂場に射し込んだ月光にインスピレーションを受けたというエピソードと、「月とネコ」というモチーフに興味を持った。
月との対話なので、夜景が中心になる。月光をどう表現するか、夜ばかりの風景で色彩にどうメリハリをつけるかが課題だった。画材は試行錯誤の末、アキーラと言う油彩的な透明感が出る絵の具をメインで使うことに決める。初めて使う絵の具なので新鮮だった。
童話のどのシーンを描くかについては、友人の丸山純さんが作ってくれたシーン・チャートが、闇夜の灯台のように導いてくれた。
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