猫つながり
おはようございます。今日も季節外れの暖かい日になりそうですね。破ニャン盤乗展4日目です。僕は12時から夕方5時まで、今日も1日在廊予定です。平日ですが、お出かけいただければ嬉しいです。
今回の展示のタイトル「破猫盤乗(はにゃんばんじょう)」は、「波乱(瀾)万丈」のもじりです。僕が今回のために書いた最初のイラストを見たマルヤマさんが、「これは破れ猫だ!」とひらめいて、そこから「破猫」という言葉から、最近恒例となっている“四文字猫語”として「破猫盤乗」を思いつき、僕が「猫」をニャンと読ませることを提案して合意となりました。僕の個展タイトルはいつもこんなふうにマルヤマさんと二人で言葉遊びをしながら決まります。
会場のメゾンドネコは、猫の絵しか展示しないわけではないのですが、僕が猫を飼っているし、画廊の客層は猫好きが多いので、ここでやるときは絵柄もタイトルも猫に寄せるのが恒例になっています。昨日は、ギャラリーの常連さんが立体の作品を購入してくださいました。ご自身も4匹の猫を飼っているという方で、ギャラリーのサイトにアップされた写真を見てピンときて駆けつけたそうです。お目当ての立体作品を「まだ売れてなくて良かったー」と愛おしそうに眺めている姿を見て、作品との縁って不思議だなと思いました。
個展でデジタル作品をたくさん制作し、展示をしたのはほぼ初めてと9日の日記に書きました。仕事でデジタルな作品を提供する経験もごく最近になってからなのですが、そのきっかけの一つになったのが、昨年末から年明けにかけて放映されたNHKのドラマの「生きてこそ」の仕事でした。お話の舞台の一つが雑誌の編集部なのですが、そこで出版している雑誌の表紙絵を手掛けました。制作時間の余裕があまりなく、かつあたらしいイメージという注文への僕なりの答えがデジタルで描く絵でした。Procreateもまだ本当に使い始めたばかりでしたが、たどたどしく使った覚えが。昨日はその時のディレクターが会場に来てくださいました。年代も近く、聴いてきた音楽の歴史も似ていたりして、話が弾みます。こういう出会いも猫つながりの一つですね。
会場に、ハワイのフラダンス の衣装をつけた女性の絵があります。これはお芝居のポスターに提供した絵です。実はこの5年ほど、毎年1回ですが、仲間たちと芝居を作っています。昨年秋くらいから準備を始め、この個展が終わった後の今月23(土)、24日(日)にその公演があるのです。ハワイ帰りの新婚夫婦のもとに、次々と不思議な闖入者が訪れ、事態が混沌としていくというオリジナル物語が笑いとちょっぴり涙をそそる……といいなあと思いつつ、絶賛練習中です。僕も役者として出演します。かなりエキセントリックな役柄なのですが、自分の中にこんな面もあるんだな——との発見が楽しく、個展会場に来る電車の中で毎日台本を繰り返し読んでます。
役者は皆他に仕事があり、集まってできる練習時間が限られるのが毎回の課題ではありますが、皆お芝居が大好きで、日芸出身の厳しい(?)演出家のもとでワイワイと練習しております。二部構成で、お芝居は45分ほど。ミュージシャンを招いた第二部は、アンデス音楽の演奏家長岡竜介さんのステージです。両方で1時間半ほどの舞台を3回やります。もしご興味がありましたら、会場に置いてあるチラシをご参照くださいね〜。