破猫盤乗展、最終日です。

破猫日記

おはようございます。今日も東京はいい天気のようです。先週金曜日から始まった破猫盤乗展は今日で最終日。今日も12時から夕方5時まで僕は終日在廊予定です。平日ですが、お時間ある方は是非お越しくださいね〜。

今回の展示テーマ「音楽」にちなみ、会場入口すぐ左手の壁におもちゃの鍵盤が展示されています。テーマを決めた昨年末頃に、個展を一緒に作っている相棒マルヤマさんがすぐに提案したのが、「何か会場に音が出るものを展示したい」ということでした。音楽好きのマルヤマさんの琴線にテーマが触れたようで、早速色々と音の出るグッズを探してきました。その結果候補になったのが録音再生のできるボタンのようなものと鍵盤でした。

この鍵盤は子供の知育玩具で、商品名はmusical matと言います。クルクルと巻いて収納できる薄いマット状なのですが、描かれたピアノの鍵盤を押すとドレミファソラシドレミの音が出て、半音も使える優れもの。ご愛敬で8種類の動物の鳴き声が聞けるボタンもあります。キリンの鳴き声なんていう珍しい選択肢も。

このマットの上に、僕の絵を配したプリントを重ねて展示しているわけです。僕の描いたイラストをレイアウトする上で、下のマットの感応部分に正確に合わせて配置をする細かい調整は全てマルヤマさんのお仕事です。さらに展示用に「猫ふんじゃった」の楽譜まで作成。ぜひ遊んでみてください。僕の個展はこういう遊び心に溢れた友人たちに支えられています。

昨日は半世紀ぶりの友人との再会がありました。小学校3、4年生の時の同級生ユウコさんです。実は、彼女は今思えば淡い初恋を覚えた相手でした。もちろん10歳ほどの子供の頃ですから、付き合いとかそういうことではないんです。5年生以降はクラスも違い、以降半世紀、消息も全く知りませんでした。それがなぜ今個展に来てくれたかといえば、この歳になって昔が懐かしくなり、覚えている同級生の名前をネットでサーチしていたところ、たまたま僕の個展情報がヒットしたからとのこと。会場に来た時はもちろん彼女だとは全く認識できませんでした。でも顔を見たら昔の面影があり、当時からちょっとハスキーだった声もなんとなく名残があります。とにかくお互い元気にここまで生きてきて再会できたことが嬉しい出来事でした。僕はSNSをやらないので、ネット上の思いがけない再会というのは知らないのですが、個展のおかげで時々こうした思いがけない出会いがあるのが素敵です。

ではでは、今日1日の出会いを期待して会場でお待ちします。

 

破猫日記

Posted by 長野亮之介