ますます夏日

破猫日記

おはようございます。長野です。今日は東京の最高気温26度とか。桜の花がまだ散り残っているのに夏日ですね〜。。「破猫盤乗展」3日目。ギャラリーは12時から午後5時までの開廊です。僕は終日在廊予定です。今回は会期も短く、ギャラリーの営業時間も短いのでなかなかお時間が合わせにくいと思いますが、もしタイミングが合うようでしたら嬉しいです。

昨日は土曜日で40名ほどの方に来ていただきました。グッズのひとつ、トートバッグは売り切れました。ありがとうございました。

今回作った売り物の中に、「文芸猫景色」という小冊子があります。昨年、時事通信社で10回の短期連載をした「文学猫景色」という記事と、挿絵をまとめたものです。明治から現代までの文学作品の中で猫が出てくる小説を取り上げ、作家が猫をどのように描写しているかを紹介するという趣向の記事でした。猫の姿を探して小説を読むという試みはなかなか楽しく、文章も結構楽しんで書きました。昨年のメゾンド猫の会場でイラストの原画は展示したのですが、全部の記事は紹介できなかったので、この度小冊子としました。絵だけではなく記事もそれなりに読めると思いますので、ぜひお手にとってみてください。(詳しくは以下のページをご覧ください)

会場入り口を入って右手窓側の台の上に立体作品が5点飾ってあります。「破猫盤乗」という今回のタイトルを具体化したもので、5匹の猫がそれぞれレコード盤の上に乗っています(他の3匹は、「会場風景と作品」のページで見てください)。石粉粘土という粘土を使って制作しました。

この素材は紙粘土よりも粒子が細かく、精密な成形ができるので僕は愛用してます。猫の形の中は空洞になっていますが、一気に作ることはできないので、初めは胴体の前半を作り、乾いたら後半部を作り足していき、さらに胴体が乾いたら手足尾などのパーツを付け加えていくような作業になります。時間がかかるので、絵の制作と平行して粘土をこねるという感じになります。粘土をこねると当然手がベタベタになるので、丹念に手を洗ってはまた絵筆を取る。この作業の切り替えをもう少し効率的にできるような、なんかうまい方法はないかなと思うんですけどね。

立体猫たちが乗っている直径20センチ弱の円盤が、EP盤と呼ばれていたレコードです。最近はブックオフなどでEP盤やLP盤が投げ売りされています。ほとんど新品のような状態のものも。今回ディスプレイに使っているレコードもそういうものを手に入れて使いました。「この立体猫が乗っているレコードをプレーヤーに乗せたらくるくる回って可愛いかもね」と昨日訪れた友人に言われました。確かに可愛いかもしれないけど、レコードプレーヤーの回る速度は結構早いと思うので、目が回るかもしれません。

ではでは、今日もよろしくお願いします。

破猫日記

Posted by 長野亮之介