日をまたいじゃった

9月16日

今日はギャラリー終了後、高校時代の友人達が集まって飲み会を開いてくれた。軽く、のつもりが結局いつも通りしっかり飲み、帰りの電車の中で日をまたいじゃった。気の置けない仲間達と一緒で軽く行けるわけは無いか。

朝千駄ヶ谷駅からギャラリーヒッポに向かう下り坂の途中で、前を歩く特徴的な歩き方の男がいた。きょろきょろしている後ろ姿は、紛れもなく友人のIT氏。かれこれ20年前、モンゴルで一緒に4ヶ月起居をともにした仲間だ。今は大阪に住んでおり、今日は出張に合わせて来てくれることになっていた。というわけで坂の途中で合流して同伴出勤。さすがに二日目の出足は緩やかで、しばらく二人きり。彼にゆっくりと絵達の説明等をし,その後お互いの近況報告。そこへやってきたのは、我々二人のモンゴル時代の親玉だったEYさん。もちろん偶然なんだけど、なんと素晴らしいタイミングだろう。その後もお世話になったデザイナーの方と長年の友人である編集者の女性が居合せ、二人の共通項が仕事に発展しそうな気配があったり、僕の母が来ている時に、母もよく知っている小学校時代からの友人がたまたま尋ねて来たりと、シンクロニシティがポチポチッと発揮された一日だった。僕はかつて一時期、広島長崎の被爆者の手記を朗読する会を数年やっていたことがある。その時のお仲間の女優おばさま四人組が来たときは、今回展示している読売新聞社の連載「銀幕一刻(映画の紹介コラム)」の話題でおお盛り上がり。しまいには展示そっちのけで映画談義になって、しばし会場が”井戸端”と化した時間帯も。お客様の合間にはまたもやお花が二鉢届き、会場はかなりお花畑化しております。

午後の間を縫って、ギャラリーの近くの商店街をほんの5分くらい歩いた。面白そうな小さなお店がポツポツとあり、どこも興味をそそる場所だった。神宮前(ギャラリーの住所付近)はなかなか奥深い。とりあえずはギャラリーはす向かい角にある謎のお店に一度は入ってみたいなあ、誰か入ってみて欲しい。そういえば初日に来て頂いた和太鼓仲間のUYさんが、ギャラリーの右はす向かいのカフェのトイレが素晴らしいと教えてくれました。ちょっとエスニックなお店です。僕はまだ未体験ですが、良かったら探検してみてください。

終了間際には高校時代の仲間5名が集まってくれた。ちょうどその時会場にいたのは、5年振りに再会したイラストレーターのOTさん。このブログで前にも書いたように、農学部出身の僕はイラストレーターの知人は数少ない。彼女はそのレアなお一人だ。以前会った時にはまだ学生だったが、しばらく見ないうちに立派に独り立ちして絵を描いているようで頼もしい。クレパスを使った面白い技法を教えて頂き、その上ちょうど持っていたイラストを見せて頂く。面白い。仲間達も皆感心しきり。

ギャラリーから15分くらい歩いた原宿(裏原?)通りの一角で仲間達と飲む。仕事の都合でギャラリーには来られなかった仲間も二人合流し、賑やかなミニクラス会になった。ここで全く忘れていた事を30数年振りに思い出す。バレー部で活躍していたKTと、ちょっと変わり者だったFKと、僕は一緒に大学受験をしたのだ。その際にKTの父親の会社の寮に泊まったのだった。そういえば、泊まった場所の風景が頭に浮かぶ。あれはKTのおかげだったんだなあ。一緒に受験した事すら忘れていた。その年、三人とも不合格となり、晴れて浪人生となった。翌年、KTはG大に、FKはT大に。そして僕はH大に進んだのだった。その後のKTの波瀾万丈な人生のお話は、まさにドラマ化したいくらい面白い(失礼)ものだった。半世紀以上生きるとそれぞれ物語があるもんだなあ、と今さらながら実感した。

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