最終日です

礼讃日記

おはようございます。ようやくお日様が顔を出しましたー。少しはあったかくなるかな。描翳礼讃展最終日です。今日も開場の12時半から終日在廊します。お待ちしております。閉廊時間は17時(午後5時)です。17時過ぎからぼちぼち作品の撤収作業になりますので、お気をつけ下さい〜。

昨日は一日冷たい雨でした。風も強かったみたい。「みたい」というのは在廊中外に出る機会が無かったので。天候が良くないにもかかわらず、多くの方にきていただきました。ありがとうございます。

今回会場には読売新聞の夕刊に連載している「銀幕一刻」という記事の原画を掲示しています。映画紹介記事とイラストで構成され、僕は絵と文の両方を手がけています。20年ほど続いているこの連載は、ファッションの蘊蓄を絡めて映画を紹介するコンセプト。記事を書くのに結構調べる事が多く、毎回いろんな発見があります。昨日はこの記事の読者が何名か訪ねてきてくださり、とても嬉しかったです。長年記事をスクラップしている方や、札幌から来たと言う方も。普段は担当記者とのやり取りだけなので、この連載、読まれているんだろうかと不安になる事もありますが、こうして読者の方にお目にかかれると心強く、気持ちがあらたまります。現在の担当記者さんもいらしてくださいました。一昨日の東京マラソンを完走してまだ足が筋肉痛。ぎくしゃくと階段を下りていました。お疲れさまでした。

展示している作品に「地平線会議」に関わるものがいくつかあります。「地平線会議」は大学探検部の情報交換の場から発展したコミュニケーショングループです。1979年に発足し今年で40周年。この40年欠かさず毎月一度、都内で「報告会」を催し、冒険や探検、ユニークな旅をしている方々のお話を聞くのが現在の主な活動。誰でも参加可能な緩い集まりなので40年も続いているのかな。報告会のお知らせ他、同人のいろいろな情報を載せた月報「地平線通信」をこれまた欠かさず発行していますが、僕は1984年からこの月報で毎月の報告者の予告を担当してます。報告者にプレ取材し、イラストと読みにくい手書き文字で構成したこの予告原画も展示しています。

僕は手ぬぐいが大好きで、これまで十数本の手ぬぐいをデザインしてきました。今回会場で販売している手ぬぐいも最近作った一本です。猫がワラ縄を編む手順を示すイラストを配したデザイン。中央には藁で編んだ「釜敷き」をモチーフにした模様を描きました。昨年から藁工芸を習っており、自分で作った釜敷きも会場に展示しています。僕は鋳物の釜でご飯を炊いているので、日常生活で活用している釜敷きです。昔の生活の知恵を感じます。

Posted by 長野亮之介