絵師敬白

あてどなく散歩しては出会う風景や人々を絵にしてみました

市場の立つ日は路地に屋台がひしめき、
赤土の未舗装路は途端に狭くなって、人々でごった返す。
値段交渉をする人たちの言葉はフランス語か、
はたまた国内に250もあるという部族語だろうか。
景気づけに鳴らす音楽が幾重にも重なる。
人混みに手押し車を割り込ませながら
拡声器で惹句を繰り返す売り子の横を、バイクタクシーが
警笛を鳴らしながらすり抜ける。
喧騒から離れようと坂道を登ると、
子どもたちがマンゴーの木に登って器用に果実を落としていた。
色鮮やかなトカゲやさまざまな鳥たちの姿も見える。
アフリカ中央部のカメルーン西部州。
チャンという町を今年2度訪れた。
あてどなく散歩しては出会う風景や人々。その印象を絵にしてみました。

 

Posted by mar