敬老の日

朝、ラジオでは台風が愛知県豊橋市あたりから上陸と伝えていた。窓外を見ると雨脚は強くないが、強風で庭木がしなっている。今日は僕が所属する和太鼓グループ「田無卑弥鼓(たなしひみこ)」が特別養護老人ホームの敬老会で演奏する予定だ。僕らは地元のお祭りや行事に呼ばれて演奏することを「お座敷」と呼んでいる。今日のお座敷は予定通り行なうのかな?ラジオではあちこちで行事やお祭りが中止と報道している。問い合わせたところ、「敬老会は予定通りだが、雨風が強くて来るのが難しいなら、やむを得ませんが…」との返事。いやいや、このくらいの雨で尻込みしてるわけには…で、午後1時半から演奏とあいなった。

観客はデイサービスのお年寄り30名ほどだ。中には101才のおばあちゃんもいたが、皆さんお元気で、すごく熱心に聴いてくださるし、拍手もたくさん。おかげでこちらも張り切ってしまった。今日のお座敷への参加メンバーは男2、女4の6名で、演目の構成上、しっかり長胴太鼓を打ち込む曲を入れていた。でも高齢の方にあまり大きな音は毒かもしれないと「少し音をセーブしようね」と話していたのだが、いざ始まったらぜんぜんセーブできない。気持ちよく打ち込んでしまった。相棒の女性も負けずに打ち込んで来るので、かなり大きな音を出したと思う。別の老人ホームのお座敷で得意になって打ち込んだら、耳を塞いでいるご老人がいたこともあるのだが、今回は意外にも拍手喝采を受ける。みんなさらにノリノリ。30分ほどで5曲を気持ちよく打たせて頂き、観客の皆様からは「十年寿命が延びた」と好評もいただいてニコニコ。片付けて一息ついて帰る頃には風雨も止み、結果オーライ。

帰宅すると、うちの庭木の葉が強風で散り、盛大に道路にぶちまけられている。慌てて竹箒で掃除だ。エノキ、イチョウ、トウネズミモチにサクラ…我が家の近所では落ち葉の供給(?)源は主にうちなので、知らん顔はできないわけです。それにしてもえらい量で、おまけに濡れて道路にへばりついてるんで、片付けに1時間半もかかってしまった。汗が額からぽたぽた落ちるほどの仕事量。道路がアスファルトなんかで固められてなければ、ほっといてもいずれ土に返るのになーといつも思う。「望星」という雑誌の最新号で、中沢新一さんが”明治以降ドンドン埋め立てられてしまった東京の暗渠をもう一度水路にしたい”という趣旨の発言をしていた。東京がもう一度水の都になれば素敵だろうな。その時は道路のアスファルトも大半剥がせるような世の中になっていて欲しい。

掃除の余録として、ギンナンを数十個ゲットした。まだ熟してないけど、大振りで立派な実だ。通りがかった近所のおじいちゃんが「ギンナンが着くようになったねー」と声を掛けてきたので、ちょっと立ち話。イチョウは結実するまでに20年以上もかかるそうで、うちのイチョウも実が着いたのはこの2、3年前からだ。実が着いて初めて雌木だったんだと分かった。ずっと雄木だと思い込んでいたのでした。モモクリ三年カキ八年なんて、ずいぶん早いわけだねー。でも最近はイチョウの栽培技術が進歩して、7〜8年で結実するイチョウがあるらしい。どんな技術なんだろ。

それにしても、今日も絵が描けなかった。ヤバいっす。

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