猫絵展・会場風景…その2

▼入口のほうを振り返って見たところ。扉の脇や上にも板絵があり、会場を守っています。つまり、沖縄の石敢當のイメージ。

▼入口の左側は、「目白四丁目界隈そぞろ歩き」のパネルを中心に、カラーとモノクロの小品が並びます。

▼ひときわ目を惹くのが、木人形の「ガッカリ猫」。関節はすべて可動になっています。

▼入口の右側には、月刊『望星』の表紙を飾った猫たちなど。

▼そして右奥のチェストの上に、立体作品が並びます。上には、結婚式のために作った手ぬぐいが。

▼ハナタレ展の「ハナタレ猫」やけものけ一座の「座長・尾上股旅之介」「看板女優・紅玉之丞」も健在。

▼琉球張り子の手法で作った「招き猫」やゆらゆら揺れる「ポップ猫」たちも。後ろには切り絵やTシャツの版下も展示。

▼右奥隅には、切り絵作品と古い雑誌のイラストを集めた額が置かれています。

▼さきほどの地平線カレンダー売場のあたりから、会場を見渡したところです。というわけで、あと1日ですが、会場でお待ちしています。

猫絵展・会場風景…その1

「叢猫戯画──長野亮之介・猫絵展」の会場で撮った写真を紹介します。

▼京橋とはとても思えない狭い露地を入ると、ギャラリーの「メゾンドネコ」の看板が見えます。

▼メゾンドネコの入口。この階段を上がっていきます。

▼階段を上がったところ。壁面には「けものけ展」でも展示したけものけ一座の写真パネルが並んでいます。

▼入口を入って、右のほうを見たところ。これから右回りで順に解説していきます。

▼まず正面が、「叢猫戯画」コーナー。この12月に刊行した『地平線カレンダー・2017』に使用した絵が6点並びます。

▼その下に広げてあるのが、新作「叢猫戯画〈巻物版〉」。

▼約80の「四文字猫語」と鳥獣戯画風のひょうひょうとした猫絵が毛筆で描かれています。

▼奥は、手ぬぐいと巳年の年賀状の絵(ヘビ猫)。ここで、地平線カレンダーの販売もしています(2018年1・2月まで使えます)。

▼その隣が、「けものけ一座」コーナー。『地平線カレンダー・2016』に使用した猫(けものけ)が登場する絵3点と、立体を自然のなかに置いて撮影した写真パネル。

▼右に置かれているのが、今回の新作の「板絵」(全部で6点)。この作品の口にはiPhoneがはめ込まれていて、画伯の在廊時にはスライドショーが上映されています。

なんとか設営完了!

前日の3月2日、午後3時から四六乃窯のO君、長野画伯とともに会場の設営を始めましたが、現場に行ってみると下見の時に気づかなかったさまざまな問題が出てきて、けっこう手間と時間がかかってしまいました。一時はどうなるかと思いましたが、終盤、地平線会議のT君が職場から直行してきてくれ、キャプション貼りをどんどん進めてくれて、なんとか形が整いました。

3月3日(金)、長野画伯は終日在廊できませんが、会場は開いています。この週末は在廊できる予定ですが、時間などは改めてお知らせします。このブログでご確認ください。『地平線カレンダー・2017』や絵葉書の販売なども、3月4日以降になります。これまでとぐっと趣を変えた新作たちも、ご来場をお待ちしています。(丸山)

地平線カレンダー・2017

長野亮之介+丸山純の“もへじ堂”コンビによる恒例の「地平線カレンダー」の2017年版、なんとか昨年12月23日の地平線報告会に間に合いました! ところが、その場で予想以上に売れてしまって在庫がほとんどなくなってしまったため、ご案内できませんでしたが、ようやく年明けになって手配した増刷分が届きましたので、お知らせします。

今回のタイトルは『武蔵国玉川山上水寺蔵・叢猫戯画(そうびょうぎが)』。武蔵野台地を流れる玉川上水の流域を歩いて見つけた植物を叢(くさむら)として描き、そこに猫たちが戯れているという架空の世界を構築しました。昨年の「幻州けものけ一座由来譚』の流れを汲む、長野“画伯”の新しい創作世界です。

【絵師啓白】多摩川の水を江戸に通した玉川上水。その中流域は、今も豊かな緑を伝える貴重な生物生息域だ。季節ごとに叢に分け入れば、 思いもよらない光景に息を飲むことも。未知の世界に求める旅の醍醐味は、遥かな異国だけではなく、足下にもあることに気がつく。上水の流域 などで見た植物を、形や環境をデフォルメして描き、架空の世界を想像してみる。身近にいながら謎の多い猫族なら、こんな世界で遊んでいるのかも しれない。謎の四文字猫語(?)で彼らの心情がはかれるだろうか。

地平線カレンダー2017
武蔵国玉川山上水寺蔵・叢猫戯画
判型:A5判横・7枚組
頒布価格:1部500円
送料:120円(1部。2部以上は160円)
絵:長野亮之介
編集&DTP:丸山純
発行:地平線会議
発行日:2016年12月23日

判型は例年と同じA5判(横21cm×縦14.8cm)。2ヵ月が1枚のカレンダーになっていて、それに表紙を加えた全7枚組です。頒布価格は1部あたり500円。送料は1部まで120円、2部以上は160円。

お申し込みは、地平線会議のWebサイト(http://www.chiheisen.net/)からお願いします。また、個展の会期中、会場でもお頒けします(特典あり!)

謎の四文字猫語

「叢猫戯画」というタイトルは、おわかりの通り「鳥獣戯画」をもじったもの。で、うまくハマったので、調子に乗って次々と四文字熟語のうちの一文字を「猫」に置き換えて、「四文字猫語」を作ってみました。ドキリとするもの、苦笑させられるもの、なるほどと感心させられるもの、裏の意味を考えてしまうもの……。考えるのが楽しくて、いくらでも時間がつぶれてしまいます。

唯猫独尊  変幻猫在  楽有猫有  一心猫乱
前途猫洋  以心伝猫  清風故猫  竹馬之猫
落花流猫  一攫千猫  一挙両猫  一石二猫
家給猫足  喜色満猫  七転八猫  狂喜乱猫
驚天猫地  阿鼻叫猫  温故知猫  脚下照猫
猫科玉条  呵々大猫  三面六猫  自由闊猫
無猫息災  虚心猫懐  才色兼猫  聖猫君主
博学多猫  明猫皓歯  悪逆無猫  一猫当千
空前絶猫  残酷非猫  悪猫苦闘  全知全猫
不眠不猫  良妻賢猫  四猫八苦  五猫満足
高田猫場  色即是猫  真実一猫  天涯孤猫
前途多猫  天声猫語  威風堂猫  富国強猫
大安吉猫  相思相猫  美酒佳猫  豊年満猫
極楽猫土  自由奔猫  猫跡未踏  猫力絶倫
博覧強猫  百発百猫  和魂猫才  猫魂不滅
輪廻転猫  栄猫盛衰  諸猫無常  呉越同猫
大義猫分  大猫不敵  一宿一猫  千載猫遇
一期猫会  人生猫路  盛者必猫  油断大猫
悠猫自適  平穏無猫  猫力本願  自由猫等
猫意自在  八方美猫  明朗闊猫  気宇猫大
家内猫全  公私混猫  猫令暮改  猫者必衰

地平線会議発行の「地平線カレンダー・2017」では、絵の内容に合わせてこれらの四文字猫語を当てはめ、画面を構成してみました。

長野亮之介・猫絵展、3月3日から開催します

3月3日から7日にかけて、1年半ぶりにイラストレーター・長野亮之介の個展が開催されることになりました。タイトルは「叢猫戯画──長野亮之介・猫絵展」。今回展示する絵の一部は、2016年12月に刊行した『叢猫戯画──地平線カレンダー2017』にも使われています。ここ数年描き溜めてきた「猫絵」に加えて、現在、新しい作品の制作に励んでいるところです。

会場は、猫好きの方々のあいだで評判の隠れ家的ギャラリー「メゾンドネコ」。地平線銀座線京橋駅から徒歩2分です。どうぞ、ご期待ください。