作品紹介・2

山月記……中島敦の『山月記』のラストシーンがモチーフ。自我が肥大して虎になった主人公の李徴が月に吠える。漢詩は、自分の境遇を述懐する李徴の独白。じゅんこが長年にわたり教えてきた作品で、たくさんのノートと、教科書にもたくさんの書き込みがあった。


入道雲……夕陽を受けて立体的に浮かび上がる入道雲は時にはっとするほど美しい。彼方にきっと別の世界があるような気がする。暑かった夏の終わり、なにかがさようならと手を振る。


マリモ一家……2011年の秋にじゅんこが拾って来た雌猫マリモが、翌年から2年続けて出産した。今は、7匹のマリモ一家と同居している。我が家の猫の名は植物名に因むのが伝統だ。しかしじゅんこの不思議なセンスにより、しばしば正式名と愛称が異なる。例えばヨモギは《シャーちゃん》と呼ばれる。


じゅんこ……小学校低学年頃に撮影されたセピア色の写真をモチーフにした。子どもの頃からいつも猫と一緒にいたんだね。じゅんこの周りに描いた猫は、結婚してから飼った歴代の猫達の一部。「天」でもきっと猫たちと戯れていることだろう。


Posted by mar