叢猫戯画ができるまで

多摩川の水を江戸に通した玉川上水。

その中流域は、今も豊かな緑を伝える貴重な生物生息域だ。

季節ごとにに分け入れば、思いもよらない光景に息を飲むことも。

未知の世界に求める旅の醍醐味は、遥かな異国だけではなく、足下にもあることに気がつく。

上水の流域などで見た植物を、形や環境をデフォルメして描き、架空の世界を想像してみる。

身近にいながら謎の多い猫族なら、こんな世界で遊んでいるのかもしれない。

謎の四文字猫語(?)で彼らの心情がはかれるだろうか。

(地平線カレンダー・2017 絵師敬白より)